幹細胞の能力
まず幹細胞とは、体のさまざまな細胞に変化(分化)し、同じ幹細胞を生み出す(自己複製)という2つの特徴を持つ、特別な細胞です。
たとえば、肌を傷つけたときに、ダメージを受けた細胞の代わりに新しい細胞をつくり、修復してくれるのが幹細胞。
私たちの体の中で、再生と修復の要として日々働いています。
幹細胞の2つの力
分化能:皮膚や血液、神経など、さまざまな細胞へと姿を変える能力
自己複製能:自分と同じ幹細胞をつくり出す力。幹細胞の「若さ」を保つ源
幹細胞の持つこれらの働きが年齢と共に弱まってくると、肌の若々しさに不可欠なコラーゲンやヒアルロン酸などを作る力も減少し、しみ・しわ・たるみ等が発生しやすくなります。

不死化幹細胞の技術と革新
通常の幹細胞には、「分裂回数に限界がある」という大きな制約があります。
いくら高い再生力を持っていても、細胞は老化し、やがて寿命を迎えてしまうのです。
そこで注目したのは、その限界を超える技術——
それが「不死化技術」です。

不死化技術
“不死化”技術とは、優秀な遺伝子を持つ「エリート幹細胞」を不老不死にする名古屋大学医学部の再生研究医療から生まれた最先端技術です。(現在9か国の国際特許)
一般の幹細胞は数週間で死滅し、その度に幹細胞培養液の原料となる幹細胞を探し続けなくてはいけないのに対し、“不死化”技術により、厳選されたエリート幹細胞を不老不死化することに成功。
“半永久的”に同一のエリート幹細胞を用いて培養上清を製造し続けることが可能になりました。
これにより、幹細胞培養液を製造する際にロットごとに異なる幹細胞(医療廃棄物等)を原料として使わなければならないという問題を完全に解決することができたのです。
※2022年現在、製造ロットごとに同一の培養上清を作ることの出来る世界に唯一の技術です。
不死化幹細胞
そして誕生したのが、分裂を繰り返しても劣化することない、「半永久的に劣化(老化)しない幹細胞」です。
“不死化”歯髄幹細胞順化培養液
「不死化歯髄幹細胞順化培養液」は、不死化された歯髄由来の幹細胞を培養する過程で得られる上澄み液のことです。
この培養上清液には、再生を促すさまざまな生理活性物質(=再生因子など)が豊富に含まれており、細胞本来の力を目覚めさせるサポートをします。
細胞由来による比較
【Point 1】部位による違い:なぜ「歯髄」なのか?
→歯髄は歯の中心部分にある細胞で、歯の硬い層にガードされているため、遺伝子に傷が付きにくく良質な幹細胞を多く含んでいます。
そのため、再生や修復を促す生理活性物質(成長因子など)の分泌量が圧倒的に多いことで知られています。
【Point 2】年齢による違い:なぜ「乳歯」なのか?
→“不死化”幹細胞美容では、歯髄の中でも「乳歯髄」のみを使用しています。
幹細胞は加齢とともにその量も質も急激に低下するため、原料となる幹細胞が若いものほど新鮮で高品質な幹細胞培養上清を作れるからです。

不死化幹細胞による
再生美容のしくみ
幹細胞成分の歴史と進化
~成長因子から“再生因子”へ
EGFやFGFといった成長因子から最近話題のエクソソームまで、全ては幹細胞が分泌する生理活性物質です。従来はその一部を“単体”や“組合せ”で利用していましたが、“不死化”幹細胞美容ではその“完全体”を使えるようになりました。

主な生理活性物質とその役割
- エクソソーム
細胞間の情報伝達物質で、細胞に“若返り命令”を伝達。
→ 受け取った細胞が、自発的に再生スイッチを入れる。
- 成長因子・サイトカイン
EGF・FGF・TGF-βなどが細胞増殖や分化を促進。
→ 線維芽細胞の活性化、コラーゲン・エラスチンの生成促進、ターンオーバーの正常化など。 - 抗炎症・免疫調整因子
→ 肌荒れ・老化の原因である微細炎症の沈静化。